FIRE入門


今回は「FIRE(Financial Independence, Retire Early)」について、私個人が思うことを書いていきます。

FIREは「経済的自立と早期リタイア」を目指すライフスタイルで、最近では日本でも注目が高まっています。

「会社に頼らず、自分らしく生きたい」「早く仕事を辞めて、好きなことに時間を使いたい」そんな思いを持つ方にとって、FIREは現実的な選択肢になり得ます。



FIREの基本


FIREとは、収入の大部分を貯蓄・投資に回し、資産を築くことで、働かなくても生活できる状態を目指す考え方です。アメリカ発祥の考え方ですが、日本でも「老後不安」や「働き方の多様化」が進む中で、FIREを目指す人が増えていると思います。


アメリカとは違い、日本は年金制度や社会保障がしっかりしているため、アメリカのFIREをそのまま適用するのではなく、日本独自の状況に合わせた考え方を取り入れる必要があります。


とはいえ、考え方の基本は同じ。「自分の人生を自分でコントロールする」ことがFIREの本質です。


そして、FIREの核心は、

「雇用に頼らず、自分らしい生活を送るための資産を築くこと」。


しかも、一般的な定年よりも何年も、あるいは何十年も早くそれを実現することを目指すことです。



補足:FIREについての起源


FIREの起源についてネットで調べてみると、1992年のベストセラー「Your Money or Your Life: 9 Steps to Transforming Your Relationship with Money and Achieving Financial Independence」(著者: Vicki Robin and Joe Dominguez)がきっかけになったということのようです。

日本語版も出ており、「お金か人生か 給料がなくても豊かになれる9ステップ」という邦題で出版されています。


この本は、多くの読者に「お金との付き合い方」を見直すきっかけを与え、FIRE哲学の土台を築いたようです。



FIRE戦略の3つの基本原則


FIREにはさまざまなスタイルがありますが、多くの実践者が取り入れている基本的な要素が3つあります。人それぞれの道のりは異なりますが、以下の原則がFIREの土台となります。

1. 貯蓄率の最大化


収入の50%以上を貯蓄・投資に回す人が多いと思います。これは一般的な日本の家の貯蓄率の10〜20%よりもかなり高い水準です。

 ポイントは「固定費の見直し」と「無駄な支出の削減」。例えば、格安SIMへの乗り換えやサブスクの整理など、小さな工夫が積み重なって大きな差になります。

そして、それを実践するためには、家計簿などを使って無駄な支出を見直し、支出を最適化することです。



2.投資ポートフォリオを構築する


成功しているFIRE実践者のポートフォリオには、以下のような共通点があります。

  • 手数料の低いインデックスファンドもしくはETFの利用。

  • 成長と安定性のバランスを取った資産配分。

  • 配当株や不動産投資による配当収入の確保。

  • NISAやiDecoのような税制優遇のある投資手段の利用



3. 4%ルールと資産目標


FIREを計画するときには「4%ルール」がよく使われます。これは、年間支出の4%を貯蓄から引き出すという考え方で、インフレに応じて調整されます。より保守的な見方では、3.25〜3.5%の引き出し率が推奨されることもあります。

またこのルールは、年間支出の25〜30倍の資産を築くという目標設定にも役立ちます。つまり、FIRE後に安心して4%を引き出すには、年間支出の25倍以上の資産が必要になるということです。

たとえば、年間の生活費が300万円の場合は、必要な資産額: 300万円 × 25 = 7,500万円となるということです。


ただし、注意があります。


このルールは、1998年にアメリカのトリニティ大学が行った研究(トリニティ・スタディ)が根拠となっています。この研究では、株式と債券を組み合わせたポートフォリオを想定し、過去の市場データに基づいて、4%の取り崩し率であれば、30年後に資産が尽きない確率が高いことが示されてます。

ただし、根拠となるデータは米国でのデータであるため、そのまま日本に適応できるかは疑問が残ります。


FIREのスタイルは人それぞれ


FIREにはいくつかのスタイルがあります。日本でも以下のようなタイプが注目されています。
スタイル名特徴
Lean FIRE最低限の生活費で早期リタイア。地方移住やミニマルライフと相性◎
Fat FIRE高水準の生活を維持しながらリタイア。資産目標は高め
Barista FIREパートや副業をしながら、資産を補完する柔軟型
Coast FIRE若いうちに資産を築き、あとは資産成長に任せて働き方を自由



FIREは「自由への設計図」


FIREは単なる「早期リタイア」ではなく、「自分の人生を自分で設計する」ための手段です。
今後も、リアルな試行錯誤を発信していきますので、ぜひいろいろな意見を聞かせていただければと思います。




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