25年間の投資ヒストリー


その1からの続きです。


その1で書いた通り、「適当な投資信託を思い付きで買う」、「短期で大儲けしたい」、そう考えていたダメダメ投資家の私。最終的に2億円という資産を築くことができたのは、この失敗だらけの経験から学び、投資に対する向き合い方そのものを変えたからです。


アセットアロケーションについて知る


2005年頃、私は内藤忍氏の著書『資産設計塾』に出会いました。この本で最も衝撃を受けたのが、「投資のリターンの80%はアセットアロケーション(資産配分)で決まる」という概念です。


それまでの私は、「どの銘柄を選ぶか」「いつ買うか」といった、いわゆる「投資タイミング」や「銘柄選択」にばかり気を取られていました。しかし、学術的な調査結果によれば、これらの要素がリターンに与える影響はわずかに過ぎません。


この真実を知ってからは、投資の中心を「ポートフォリオ(分散投資)の構築と管理」に切り替えました。資産を株式、債券、不動産など、異なる値動きをする資産に分散して持つことで、リスクを抑えつつ安定したリターンを目指すという考え方です。


この戦略に切り替えてから、私の投資リターンは着実に向上しただけでなく、何よりも心が穏やかになりました。相場の一時的な変動に一喜一憂することが減り、ストレスなく投資を続けられるようになったのです。これが、長期的に投資を成功させるための土台となりました。



「長期投資」の圧倒的な優位性を知る


次に私に大きな影響を与えたのが、ジェレミー・シーゲル氏の著書『株式投資 長期投資で成功するための完全ガイド』です。この本は、過去200年以上にわたる株式、債券、金、現金のデータを分析し、それぞれの長期的なリターンを検証しています。


結論として示されているのは、戦争や恐慌、インフレなど、どんな困難な時代であっても、最終的に最も高いリターンをもたらしたのは株式投資だったということです。第二次世界大戦で敗戦国となった日本ですら、同じ結果が示されています。



ーーー引用ーーー

補足:下の図は、200年の間には、先が真っ暗になるような景気後退期や、戦争や、インフレなどありましたが、最終的にリターンが高かったのは株式。 200年で880万倍!です。

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この事実を知ったことで、「株式市場はこんなにも優れた投資先なのか」と、その潜在能力を思い知らされました。目先の株価変動に惑わされず、長期的な視点を持つことの重要性を強く認識するきっかけとなりました。



リーマンショックという「絶好の買い場」を経験する


そして2008年9月、世界的な金融危機であるリーマンショックが発生しました。日経平均株価は、2009年3月には7000円台まで下落し、世間では「株はもうダメだ」という悲観論が蔓延していました。

もしこの時、昔の私だったら、恐怖に駆られて投資から撤退していと思います。しかし、この頃の私はすでに以下のような正しい投資観を身につけていました。


  • 過去、何度も損を経験し、強靭なメンタルができた
  • アセットアロケーションでリスクを分散している
  • 長期的に見た株式市場の将来性を信じている


これらの知識と経験があったからこそ、私はパニックになることなく、むしろ絶好の買い場だと判断することができました。日経平均が1万円を切るような時期に、TOPIXのETFなどの資産を積極的に買い増していったのです。


結果的に、この時に構築したポートフォリオが大きく成長し、私がFIRE(経済的自立と早期リタイア)を達成する上で、決定的な要因となりました。




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